こんにちは、カーム静也です。
金曜日の夜。
インフルもようやく落ち着き、
点鼻薬もなくなりそうだから花粉症の耳鼻科へ向かっていました。
そのクリニックは現金のみ。
発熱がある人は来ないでくださいという慎重派です。
財布の記憶では、たしか1,000円くらい入っている。
……たぶん払える。
でも「足りなかったら嫌だな」と思い、
わざわざ手数料が取られないゆうちょATMへ寄りました。
千円札10枚のつもりだった
僕は1万円札を出すのがあまり好きじゃありません。
「え?1万?」みたいな空気が、なんとなく苦手で、
いつも千円札10枚で下ろします。
だから、いつもの感覚で「10」と入力。
確認画面。
「手数料がかかりますがよろしいですか?」
一瞬、考えました。
でも金曜の疲れた脳はこう言います。
どうせ“ほんとにいいですか?”ってもう一回出るだろう。
ぼーっと「はい」。
優しい音で、チャリン。
紙幣が出てくる音を期待していました。
でも聞こえたのは、
やさしい金属音。
チャリン。
10円玉1枚。
理解するのに1秒もかかりませんでした。
10円を受け取るために、110円払った男。
後で調べると、
硬貨払戻し:1枚以上 110円
シンプルで、残酷。
再挑戦
誰も後ろにいなかったのが救いでした。
心の中で確認。
1よし。
0よし。
千よし。
10千円。
今度はちゃんと紙幣の音がしました。
そしてクリニックで
「鼻炎薬なくなってたでしょ?」
「インフル疑惑で……来れなかったんです。」
「それは辛かったでしょ?」
「子どもがインフルで、僕は陰性だったんですよね。」
「それは“みなし陽性”というやつだね。」
そして、聞かれました。
「インフルワクチン打った?」
「打ってないです。」
「打たなきゃダメだよぉ。」
軽い圧。
診察費は520円。
さっきの10円は、
きれいに病院のレジへ回収されました。
出さなくても払えたのに。
110円で引き出した10円は、
あっさり社会に戻っていきました。
夜、妻に話した
「今日さ、10円引き出して110円払ったわ。」
一秒、止まる。
「えええ!もったいない!」
そして真剣な顔で言われました。
「子どもにアイス買えたじゃん!!」
……たしかに。
110円はネタになった。
でも、アイスにもなれた。
どっちが価値あったかは、まだ分からない。
今日の教訓
疲れている金曜ほど、確認画面はゆっくり読もう。
そして110円は、
できればアイスに変えよう。
物語は残ったけれど、
子どもの笑顔にはならなかった。
次はちゃんと、アイスにする。


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