※本記事は、筆者が実際にdoda Xで受け取ったスカウトメールをもとに執筆しています。
※勤務先名、転職エージェント名、担当者名など、個人や企業を特定できる情報は一部変更・省略しています。
こんにちは、カーム静也です。
ある日の朝、5時33分。
まだ頭が完全には起きていない状態でメールを確認していると、doda Xから一通のスカウトが届いていました。
件名は、次のようなものでした。
【年収500〜700万円】大手企業でのその他法人営業(新規中心)のご経験を活かしませんか?
年収500〜700万円。
今より高い。
眠かった僕の目も、年収の部分だけはしっかり認識しました。
ところが、もう一度件名を読んでみると、気になる言葉が入っています。
その他法人営業
その他。
法人営業ではなく、その他法人営業。
朝5時33分。
僕は静かな部屋で思いました。
「これ、doda Xに登録されている職種名を、そのまま件名に入れただけじゃないのかな?」
今回は、そんなdoda Xのスカウトメールを受け取り、返信せずに見送った体験をまとめます。
先に結論を書くと、このスカウトが一斉送信だったのかは分かりません。
ただ、僕の経歴を個別に読み込んで送ったと感じられるほどの具体性は、メールの中にありませんでした。
doda Xから届いたスカウトメールの内容
メール本文は、次のような文章から始まっていました。
大手企業にてその他法人営業(新規中心)として顧客の課題に向き合われているご経歴を拝見し、ご連絡いたしました。
件名だけではありません。
本文にも「その他法人営業」がいました。
続いて、現場で培った折衝力や提案力に関心を持ったこと、スタートアップから上場企業まで幅広い求人を保有していることなどが書かれていました。
一方で、今回のメールには、特定企業の求人票が添付されていたわけではありません。
具体的な仕事内容や勤務地、働き方が提示されていたわけでもなく、
まずはカジュアルに、今後のキャリアについて情報交換をしたい
という内容でした。
つまり、特定の求人への応募を促すスカウトというより、転職エージェントとの面談を案内するメールだったと考えられます。
doda Xでは、登録した職務経歴書を見たヘッドハンターから、求人のスカウトを受け取ることができます。
そのため、最初にカジュアル面談や情報交換を提案されること自体は、サービスの仕組みとして不自然ではありません。
ただ、受け取る側としては、具体的な求人内容が分からないまま面談を申し込むことになります。
今より高い年収は気になります。
しかし、年収以外の判断材料は、ほとんどありませんでした。
「その他法人営業」はdoda X上の職種分類だった
調べてみると、doda Xの求人検索では「その他法人営業」を含む職種分類が実際に使われていました。
そのため、担当者が僕の仕事を見て、独自に「その他」と評価したわけではないと考えられます。
おそらく、doda X上に登録されている勤務先や職種分類を、スカウト文へ差し込んだのでしょう。
ただし、実際にシステムで自動生成されたのか、担当者が手作業で入力したのかは分かりません。
ここは事実と推測を分けておきます。
確認できた事実
- 件名と本文の両方に「その他法人営業(新規中心)」と書かれていた
- 特定の求人票ではなく、カジュアルな情報交換の案内だった
- doda Xの求人検索では「その他法人営業」を含む職種分類が使われている
僕の推測
- 登録されている勤務先名や職種分類を、スカウト文へ差し込んだ可能性がある
- 職務経歴を細かく読んで作られた文章ではない可能性がある
- 複数の登録者へ、似た形式の文章を送っている可能性がある
あくまで、受け取った文面から感じたことです。
今回のメールが一斉送信だったと断定できる証拠はありません。
doda Xには一括スカウト送信の仕組みがある
doda Xのヘッドハンター向け案内を確認すると、候補者を検索したうえで、複数人にスカウトを送る「一括スカウト送信」の機能が用意されています。
つまり、doda Xには、一人ずつ文章を作る方法だけでなく、複数人へスカウトを送る仕組み自体があります。
ただし、今回僕に届いたメールが一括送信だったかどうかは、受け取った文章だけでは判別できません。
「職種名がそのまま入っているから、一斉送信に違いない」
とまでは言えないということです。
それでも、受け取る側としては、
- どの経験を評価したのか
- なぜ自分に声をかけたのか
- どの求人と相性が良いと考えたのか
が具体的に書かれていた方が、返信する理由は生まれやすいと感じます。
一括送信かどうかよりも、最終的には「自分に向けて書かれた内容があるか」の方が大切なのかもしれません。
「折衝力と提案力に関心を持った」と書かれていた
今回のメールには、
現場で培われた折衝力と提案力に、強い関心を持っております
という趣旨の文章もありました。
悪いことが書かれているわけではありません。
法人営業を経験していれば、折衝力や提案力を評価されること自体は自然です。
ただ、僕の職務経歴のどの部分を見て、そう判断したのかは書かれていませんでした。
例えば、
- 新規顧客の開拓経験
- 大手法人との商談経験
- 社内外の関係者との調整経験
- 顧客課題に対する提案経験
- 担当してきた業界や実績
などに触れていれば、もう少し個別に経歴を見てもらえた印象を受けたと思います。
勤務先名と職種名に加えて、「折衝力」「提案力」という営業職全般に当てはまりやすい言葉だけだったため、個別性はあまり感じませんでした。
後から気づいた「50%超」と「60%超」
朝5時33分の僕が最初に気づいたのは、「その他法人営業」という表現だけでした。
しかし、後からメール全体を読み返してみると、もう一つ気になる部分がありました。
面接通過率について、メール本文には、
当社経由での面接通過率は50%を超えている
と書かれていました。
一方、プロフィール案内の実績欄には、
当社支援の面接通過率は60%超
と書かれていました。
50%超と60%超。
両方とも事実である可能性はあります。
例えば、集計した期間や支援対象、面接対策を受けた人だけを対象にした数字など、算出条件が違うのかもしれません。
しかし、その違いについての説明はありませんでした。
そのため、受信者側から見ると、
結局、面接通過率は50%超なのか、60%超なのか
と疑問が残ります。
面接対策を強みとして掲げるのであれば、実績の数字や集計条件は統一してほしいところです。
なお、僕は最初にメールを読んだ時点では、この違いに気づいていませんでした。
眠い朝に年収と「その他」だけを見て、そっとメールを閉じています。
スタートアップの求人だから見送ったわけではない
今回、メールを見送った理由は、スタートアップ企業の求人が嫌だったからではありません。
僕自身、企業規模だけで転職先を決めるつもりはありません。
仕事内容や条件、働き方、将来性に納得できるのであれば、スタートアップも十分に転職先の候補になります。
今回引っかかったのは、主に次の2点です。
- 「その他法人営業」という職種分類が、そのまま件名と本文に使われていた
- 僕の具体的な経験や実績への言及がなかった
さらに後から、面接通過率の数字にも違いがあることに気づきました。
これだけで、会社や担当者の能力を否定することはできません。
面談を受ければ、相性の良い求人を紹介してもらえた可能性もあります。
ただ、限られた時間の中で、どのスカウトへ返信するかを選ぶなら、今回は優先順位が低いと判断しました。
doda Xで返信するスカウトの見極め方
スカウトメールが届いたら、年収だけで判断せず、次の項目を確認すると整理しやすくなります。
| 確認項目 | 返信を検討しやすいメール | 優先順位を下げるメール |
|---|---|---|
| スカウトした理由 | 経歴や実績への具体的な言及がある | 勤務先名と職種名だけ |
| 求人の具体性 | 企業、役割、仕事内容が分かる | 保有求人数の説明が中心 |
| 自分との接点 | 経験をどう活かせるか書かれている | 折衝力など抽象的な評価だけ |
| 条件 | 勤務地や働き方まで分かる | 年収だけが強調されている |
| 数字の根拠 | 対象や算出条件が明確 | 数字だけで条件が分からない |
| 面談の目的 | 紹介したい求人や相談内容がある | とりあえず情報交換のみ |
最初のメールが簡潔でも、面談後に良い求人を紹介してもらえる可能性はあります。
一方で、スカウトへ返信したり、面談を受けたりするにも時間はかかります。
すべての連絡に応じるのではなく、
この人と話すことで、自分の転職活動に新しい情報が増えそうか
を基準に判断するのが現実的です。
スカウトが雑でも、紹介される求人が悪いとは限らない
ここは切り分けて考える必要があります。
スカウトメールの文章が機械的に見えたからといって、そのエージェントが保有する求人まで悪いとは限りません。
逆に、丁寧なスカウトが届いたからといって、自分に合う求人が紹介されるとも限りません。
今回も、年収500〜700万円の営業職求人自体には、興味を持つ余地がありました。
ただ、具体的な求人内容が示されていなかったため、件名の年収がどの企業やポジションを指しているのかは分かりませんでした。
年収は気になる。
スタートアップも問題ない。
しかし、「その他法人営業」と呼ばれた状態で、まず面談から始めようと思うほどの材料はなかった。
それが僕の結論です。
まとめ|朝5時33分、僕は「その他」だった
doda Xから届いたスカウトメールの件名には、こう書かれていました。
【年収500〜700万円】大手企業でのその他法人営業(新規中心)のご経験を活かしませんか?
今より高い年収。
一瞬だけ目が覚めました。
しかし、その直後に見えたのは、
その他法人営業
という言葉でした。
このメールが一斉送信だったかどうかは分かりません。
「その他法人営業」はサービス上で使われている職種分類であり、表記自体が誤りとは限りません。
それでも、職種分類をそのまま人に呼びかける文章として使うと、どうしても機械的に見えてしまいます。
僕の具体的な経験への言及も、特定の求人紹介もありませんでした。
朝5時33分。
僕は眠い頭で考えました。
「これ、登録内容をそのまま入れただけじゃないかな?」
年収500〜700万円。
条件は悪くありません。
スタートアップも問題ありません。
だが、今回は違う。
そっとメールを閉じました。
nope。
転職するかは決めていない。でも、自分の市場価値は見ておきたい
僕は、今すぐ会社を辞めるために転職サイトを使っているわけではありません。
スカウトを受け取り、ときどき面談をしながら、
- 外の会社から自分はどう見えるのか
- 今の経験にはどのくらいの価値があるのか
- 年収を上げると、働き方はどう変わるのか
- 今の会社に残るメリットは何なのか
を静かに観察しています。
「静かなる転職記」では、今回のようなスカウトメールのほか、転職サイトへ登録して起きたことや、実際にヘッドハンターと面談した体験をまとめています。
転職をあおるためではなく、自分がどう働きたいのかを整理するための記録です。
同じように、転職するか迷いながら市場価値を確認している方は、こちらもどうぞ。


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